おうち英語では「どうやって続けるか」がよく話題になる。けれど私の場合は、続けるのが大変だと感じたことは一度もなかった。むしろ、無理をしなかったからこそ自然に続いたのだと思う。ここではその体験をまとめてみる。
きっかけは「母語のように英語を身につけたい」という思い
子供の頃から「赤ちゃんが母語を習得するように、英語も身につけられたらいいのに」とぼんやり思っていた。その思いを、自分の子供に実現させてあげたいと考えたのが、おうち英語を始めたきっかけだった。
大事にしたのは環境づくり
最初に意識したのは「世の中には英語が溢れていて、英語の方が普通なんだ」と子供に勘違いさせること。日本にいると日本語中心になりがちなので、そこを意図的に変えた。
テレビはアンテナ線を抜いて映らなくした。その代わりに英語のDVDを手の届く場所に置き、子供が自分で選んで観られるようにした。次にNetflixを導入し、作品選びも子供に任せた。日本語アニメは避けたかったので、裏で設定を工夫し、英語にならない作品は表示されないようにした。
その後はYouTubeへ移行した。言語設定を英語にするだけでは英語動画が出にくいので、端末のロケーションをアメリカに設定した。そうすると英語動画ばかりが表示される。子供にとっては「世の中の娯楽は英語ばかり」という環境が自然にできあがった。
親は「何もしない」
私は「英語の動画を観なさい」と言ったことがない。むしろ「もうおしまいにしようか」とか「ご飯を食べたら観ていいよ」と、ご褒美のような印象を与えるようにした。
その結果、子供は「英語をやらされている」のではなく「自分が選んだ娯楽」だと感じるようになった。英語を目指してタスクをこなす流れが自然にできあがり、親が何もしなくても子供が勝手に英語に触れるようになった。
忙しい日でも助けられた
共働き家庭では、忙しい日の過ごし方も重要になる。子供が風邪で保育園を休み、私が在宅ワークをしている日でも、勝手に英語の動画を観てくれたので本当に助かった。「動画に子守をさせている罪悪感」も、英語に触れているという事実で少し薄らいだ。
「やらない」と決めたこともある
世の中では定番とされる「英語絵本の読み聞かせ」は、我が家ではやらなかった。親子の時間を楽しむものだと思うが、共働きのタイムスケジュールにはどうしても合わなかったからだ。できないことは無理に取り入れなかった。
無理をしないから続けられる
無理をしなかったからこそ、我が家のおうち英語は続いた。親が頑張らなくても、子供が自走するようになったのは大きな成果だった。
まとめ:英語は「娯楽」だと感じさせること
ふり返って大事だと思うのは、環境づくりと、親の意図を子供に感じさせないこと。そして「英語は娯楽だ」と思わせることだ。そうなれば子供は自然に英語に触れ続ける。親は無理をせず、ほとんど何もする必要がない。
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