英語学習アプリというと、単語や文法を学ぶ教材を思い浮かべがちだ。でも実際には、英語で学ぶアプリもたくさんある。遊びや知育、算数やサイエンス、歴史まで、英語をツールとして使うことで、子どもが自分の興味を広げながら英語も身につけていく。我が家でもいくつか活用してきたが、その中から特におすすめの3つを紹介する。
Lingokids(幼児向け・目安:2〜5歳)

特徴
Lingokids は未就学児が楽しく英語に触れられるアプリだ。歌やパズル、動画などが豊富にそろっており、Oxford University Press と提携している点も安心材料となっている。英語を“学ぶ”というよりも、英語で遊びや知育に取り組めるのが最大の魅力だ。
我が家での使い方
特に次男(当時3歳)がこのアプリをとても気に入っていて、iPadを手放さないほどだった。Lingokidsさえあれば機嫌がよかったので、トイレトレーニングのときにもトイレに持ち込ませていたくらいだ。
また、パズル系のアクティビティも多く、タングラムのように形を組み合わせて完成させるものなど知育的な要素も充実している。
料金とお得な利用方法
Lingokids は有料プランにする価値が十分にあった。DVDやCDのかけ流しと違い、子どもが自分から興味を持って遊ぶので吸収の仕方がまったく違った。
なお、アプリ内の画面から登録するよりも、iPadやiPhoneの「設定 → Apple ID → サブスクリプション → Lingokids」からプランを表示するとお得な年間プランが出てくる。我が家もこの方法で通常より安く契約できた。
Lingokids は、我が家のおうち英語の基盤を作ってくれたアプリであり、個人的にも一番おすすめできる。

RosiMosi(小学校低学年向け・目安:6〜8歳)
特徴
RosiMosi は学年別に算数・リーディング・サイエンスを学べるアプリシリーズだ。App Store では「1年生向け学習ゲーム」「2年生向け学習ゲーム」など、日本語タイトルで表示される。
ただし、スマホやタブレット端末を英語設定にすると「Grade 1」「Grade 2」といった英語表記に切り替わり、「英語で〇〇を学ぶアプリ」として利用できる。
算数やリーディングは反復型のゲーム要素が多い一方で、サイエンス分野は前知識がない子でも段階を踏んで学べるように設計されている。光合成や飛行機の仕組みなど、子どもにとってワクワクするテーマを英語で体験できれば、知識も言葉も同時に吸収していける。
我が家での使い方
子どもはこのアプリで光合成の仕組み、飛行機が離陸するメカニズム、風化や侵食のプロセスを学んだ。長男は日本語で「光合成」を覚える前に photosynthesis を覚えており、仕組みも理解していた。親が解説しなくても子どもが自分で進められる点が大きな魅力だった。
料金とディスカウントの工夫
App Store では「1年生向け」「2年生向け」と学年ごとの購入になるが、公式サイトでアカウントを作ると複数学年をまとめて利用できる。さらに定期的にディスカウントオファーが届き、お得に契約できる場合がある。我が家もこの方法で利用した。

Adventure Academy(小学校中学年向け・目安:8〜12歳)
特徴
Adventure Academy は、Prodigyを提供している Age of Learning 社のサービスで、英語圏では定番の学習アプリだ。オンラインRPGのような世界で、アバターを作って仮想キャンパスを探検しながら、算数・リーディング・サイエンス・ヒストリーなど幅広い分野を学ぶことができる。英語で幅広い教養に触れられるのが特徴だ。
我が家での使い方
我が家では長男が小2の頃にトライしたが、RPG形式のゲーム経験がなかったため、最初は自分だけで進めるのが難しかった。進め方をマスターする段階でつまずきやすく、低学年で使うなら親のサポートが必要だと感じた。一方で、ある程度のゲーム操作やリーディング力がついた中学年以上なら、楽しみながら本格的な学びにつなげられるだろう。
料金と利用のハードル
Adventure Academy は月額制が基本となっており、兄弟でのアカウント共有もできる。だが、利用するには一定の英語力やゲーム操作スキルが必要で、低学年にはハードルが高い。対象年齢に達した子どもにとっては、RPG形式で幅広い知識を学べる貴重な選択肢になる。

まとめ
- 幼児期:Lingokids(2〜5歳)で楽しく英語に触れながら知育にもつながる。個人的イチオシ。
- 小学校低学年:RosiMosi(6〜8歳)で英語を通じてサイエンスを学べる。端末を英語設定にすれば、英語表記で“英語で学ぶアプリ”として利用できる。
- 小学校中学年:Adventure Academy(8〜12歳)でRPGを通じて幅広い学びに挑戦できる。
「英語を学ぶ」よりも「英語で学ぶ」体験は、子どもにとって吸収力が高く、楽しい学びにつながる。我が家の経験からも、こうしたアプリをうまく活用することが、おうち英語を長く続ける秘訣になった。
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