「おうち英語で、どこまでをゴールにする?」
これは、始めたばかりのときに私自身が悩んだことでした。わが家がたどり着いた答えは、「子どもが年齢に見合ったネイティブ向けコンテンツを楽しめる状態にすること」。それが自走につながり、自然と英語力が伸びていくと感じています。
きっかけは友達のひとこと
英語教育に熱心だった友達に「まず、どこを目指すかだよ」と言われたのが始まりでした。
当時の私は「とりあえず英語を導入したいけど、何をすればいいんだろう」と手探り状態。その言葉をきっかけに、「わが家はどんな姿をゴールにしたいのか」を考えるようになったのです。
自分の小1時代の体験
そのとき思い出したのが、自分が小1だった頃の体験です。
クラスメートの「タイソン君」のお母さん(ネイティブ)が開いていた英会話教室に通い始めました。最初に言われたのは「セサミストリートを観なさい」というアドバイス。
さっそく観てみたものの、正直言って苦痛でした。
画面の中ではカラフルなキャラクターたちが楽しそうに歌ったり踊ったりしているのに、何を言っているのか全く分からない。
ストーリー自体は幼児向けで単純だから、小1の私には「内容は分かるのに、言葉が理解できない」というズレが大きすぎました。楽しむどころか、自分だけ置いてけぼりにされたような気分。観るたびにストレスばかりがたまっていきました。
そのとき、心のどこかで「もっと早くから英語に触れていたら、日本語みたいに自然に分かったのかもしれない」と思ったのを覚えています。
この経験から、私は「子どもの精神年齢に合ったコンテンツを楽しめること」がすごく大事だと感じるようになりました。
目標にした「年齢相応のコンテンツ」
だからこそ、わが家のおうち英語のゴールは「年齢相応のネイティブ向けコンテンツを楽しめる状態」にしました。
小1には小1が興味を持てる内容を、小4には小4らしい興味に沿った内容を。ネイティブの子どもがその年齢で楽しんでいるのと同じレベルのコンテンツを、自然に理解して楽しめることが大切だと思ったのです。
今はYouTubeやインターネットを通じて、世界中のコンテンツにアクセスできます。しかもほとんどは無料。だから一度そこに到達すれば、親が先導しなくても子ども自身で好きなものを探して楽しめる。これが「自走」につながると思っています。
「自走する」とはどういうことか
私が考える「自走」とは、英語を“学ぶ”ことではありません。
自分が興味を持ったことを、英語を使って調べたり、英語で楽しんだりできる状態のことです。
例えば「宇宙のことをもっと知りたい」と思ったときに、自然と英語の動画を探して視聴する。英語が“目的”ではなく、“手段”になっているのが理想です。
そうなれば、親が「英語やりなさい」と言わなくても、子どもは勝手に英語の世界に触れ続けていく。これが一番持続可能なおうち英語の形だと思っています。
子どもたちの今
小4の息子は、すでにかなり自走しています。
宇宙や物理学、世界の歴史や情勢など、親が知らないようなことをどんどん吸収していて驚かされます。しかも、その知識の多くはYouTubeから得たもの。英語で世界を広げているのを間近で見ると、「この方向で間違ってなかったな」と感じます。
小1の息子も十分についてきています。まだ親のフォローは多少必要ですが、彼なりに英語のコンテンツを楽しめている。ただ、日本語の発達が少し追いついていないのは気がかりで、そこは別途ケアしていくつもりです。
まとめ:おうち英語のひとつの目安として
おうち英語のゴールは家庭によって違っていいと思います。
ただ、わが家が設定した「年齢相応のネイティブ向けコンテンツを楽しめること」という目標は、一つの分かりやすい指針になるはずです。
そこを目指すことで、英語は自然に自走につながり、長い目で見ても子どもが無理なく続けられる。そんな風に思っています。
コメント