子供に初めてケータイを持たせるとき、どんな端末にするかは悩ましい。
私の場合、大きな駅で子供とはぐれてしまった経験が決定打になった。血の気が引くような思いをして、「やっぱりケータイを持たせておけばよかった」と痛感したのだ。
GPS端末だけでは一方通行の情報しか得られない。こういう場面では、双方向で連絡が取れるスマホの方が安心だと強く感じた。
子供にとって慣れたツールを選ぶ
我が家ではiPadを使うことが多く、子供もFaceTimeやメッセージアプリに慣れていた。だから「初めての連絡手段」としてスマホを選んでも学習コストはほとんどないと考えた。
さらに、iPhoneにはペアレンタルコントロールがある。連絡先を親の管理下に置けるので、不審な相手と知り合って犯罪に巻き込まれるリスクも低くできる。
キッズ携帯だとUIが独自で、かえって子供にとって不便に思える部分もある。使い慣れたアプリをそのまま使えるiPhoneは大きな利点だった。
なぜiPhone7だったのか
- コンパクトで子供の手にちょうどいいサイズ
- 中古市場に豊富で、値段が安い(私はメルカリで5,000円ほどで購入した)
- ケースやアクセサリも選び放題
- GPS専用端末とほとんど変わらない価格で入手できる
つまり「スマホ+GPS+連絡手段」が、ほぼGPS単体と同じコストで手に入った。これは大きなメリットだった。
子供用デバイスの比較表
項目 | キッズ携帯 | GPS端末 | iPhone7(中古) |
---|---|---|---|
端末価格(目安) | 1〜2万円前後 | 5,000〜1万円 | 5,000円前後(メルカリ等) |
維持費(月額目安) | 500〜1,000円程度 | 500〜700円程度 | povo2.0は基本0円+半年1,200円トッピング(=月 ~200円) |
双方向連絡(電話/メッセージ) | 通話・SMS中心 | 不可(位置通知のみが基本) | 電話・LINE・FaceTime・メッセージ可 |
位置情報共有 | キャリアの見守りサービス依存(有料が多い) | 常時可(履歴参照も可が多い) | 「探す」アプリで即時確認、電池残量も見える |
サードパーティアプリ(App Store) | インストール不可 | なし | 必要に応じて導入(承認制にできる) |
ペアレンタルコントロール(遠隔制御) | 事前設定中心(柔軟性は低め) | ほぼなし | スクリーンタイムで遠隔変更・細かく制御可能 |
学習コスト(UI慣れ) | 中(専用UIに慣れる必要) | 低 | 低(iPad経験があれば特にスムーズ) |
成長に合わせた拡張性 | 低 | 低 | 高(段階的に解放しやすい) |
サイズ感 | 子供向け小型 | 超小型 | コンパクトで持ちやすい |
※金額はあくまで目安。
維持費の安さ
端末代が安いだけでなく、維持費も抑えられる。
我が家ではpovo2.0を使っている。月額基本料は0円で維持でき、半年ごとに1,200円のプランをトッピングするだけ。実質的に月200円程度で済んでいる。
GPS端末の月額利用料(500〜700円程度)と比べると、むしろスマホの方が安くなる。
安心の位置情報共有
iPhoneの「探す」アプリは非常に便利だ。子供がどこにいるのかすぐに分かり、バッテリー残量まで確認できる。親もiPhoneユーザーなら、家族共有に追加するだけで使えるので、アプリを新しく入れる必要がない。
これもキッズ携帯やGPS端末にはない安心感だった。

柔軟なアプリ制御
キッズ携帯はキャリアが決めた範囲でしか使えないが、iPhoneならスクリーンタイムで自由に設定できる。
- アプリごとの利用制限
- ダウンロードや課金の承認
- 利用時間の管理
これらを親のiPhoneから遠隔で操作できるので、子供の成長に合わせて段階的にルールを調整できる。
まとめ
子供に初めてケータイを持たせるとき、私はiPhone7を選んだ。
結果的に、
- 中古で安い
- 維持費がほとんどかからない
- 位置情報も連絡もすぐに確認できる
- アプリ制御も柔軟
と、キッズ携帯よりもずっとバランスがよかったと感じている。
「古いからこそ安心して持たせられる」というのも、実際に使ってみて思ったことだ。
子供用のスマホ選びに悩む人にとって、一つの選択肢になるかもしれない。
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