フォニックスが大事だと分かっていても、いざ家庭でどう取り入れるかは悩みどころだと思う。うちでもいろいろ試したけれど、結局一番しっくりきたのがアメリカの知育ブランド「LeapFrog」のDVDシリーズだった。特に長男が繰り返し観ていたLetter Factoryは、今の読みの基礎になったと感じている。一方で、次男が3〜4歳の頃に夢中になったのはScoutシリーズ。それぞれ役割が違っていて、年齢や発達に合わせて取り入れると、無理なくフォニックスに親しめると思う。ここでは、実際に使ってみた体験談とシリーズの違いをまとめてみた。
【低年齢向け】ScoutシリーズDVD
タイトル | 学べる内容 | 特徴 |
---|---|---|
Learning with Scout | アルファベット・色・数 | 2〜4歳向け。スカウトが歌やお話でやさしく紹介 |
Phonics Farm | フォニックス基礎 | 動物や身近な単語で文字と音の結びつきを楽しく学ぶ |
Numberland | 数字・数え方 | 数を数える歌やアクティビティで数字の感覚を育てる |
Adventures in Shapeville Park | 形・色 | 図形や色の認識を遊び感覚で学べる |
The Magnificent Museum of Opposite Words | 反対語 | Big–Small など基本的な反対語を理解できる |
【万人向け】LeapFrog フォニックスシリーズDVD
タイトル | 学べる内容 | 特徴 |
---|---|---|
Letter Factory | アルファベットと音 | フォニックス入門の定番。歌で文字と音の対応を学ぶ |
Talking Words Factory | 単語を読む | CVC単語(cat, dogなど)を組み立てて読む練習 |
Code Word Caper | ブレンド・ダイグラフ | ch, sh, th など複雑な音を学び、読める単語が増える |
Word Caper | サイトワード | the, and などフォニックス規則外の単語を扱う |
Talking Words Factory 2 | 応用単語 | ルールを広げて読解力をさらに強化する |
わが家での使い分け
うちでは、次男が3〜4歳の頃はScoutシリーズをよく見ていた。キャラクターが歌ったり踊ったりする映像は、小さい子にとってとても分かりやすく、何度も繰り返し観ていた。やっぱり未就学児にはこうした“遊び感覚”の教材が向いていると感じた。
一方で、長男はLetter Factoryがお気に入りで、繰り返し観ていた。特に工場で文字を合成して単語を作るシーンがあり、そこで「文字を組み合わせると意味のある言葉になる」という感覚が自然と身についていったと思う。今の“読む力”の基礎は、このDVDから始まったと感じている。
気楽に楽しむのがコツ
シリーズの中では「Letter Factoryが一番おすすめ」と思っているけれど、他の作品も十分楽しめる内容になっている。だから、フォニックス教材というよりも「英語に親しむアニメ」として気楽に楽しむくらいがちょうどいい。
うちではDVDを子どもに渡して「自分でかけていいよ」としていた。これは「自主性を育てたい」というよりも、幼児特有の“自分で!”欲求への対策だった。イヤイヤ期の延長で、親から「これ見よう」と差し出されると拒否するのに、自分で選んだものなら素直に楽しむ──そんな幼児あるあるに助けられた形だった。
その意味でも、シリーズものをある程度そろえておくと「今日はこれ!」と自分で選ぶ余地ができて、自然に取り組めると思う。
視聴環境について
1点注意なのは、これらのDVDは基本的にアメリカ版(リージョン1)で、日本の一般的なDVDプレーヤー(リージョン2)では再生できない場合があること。リージョンフリーDVDプレーヤーを用意すれば問題なく見られる。価格も数千円からあり、ポータブル型なら子どもでも操作しやすい。
最近は海外では動画配信でも提供されているけれど、日本では配信が安定していないようだ。小さい子どもが「自分で選んで再生する」という体験も含めて考えると、やっぱりDVDで手元に置いておくのが安心かなと思う。
まとめ
- 低年齢向けならScoutシリーズ、万人向けで基礎固めするならLeapFrogシリーズがおすすめ
- わが家では、次男がScout、長男がLetter Factoryを繰り返し観て、それぞれの発達段階に合っていた
- 幼児特有の「自分で!」欲求に応えるためにも、DVDを子どもに渡して自由に選ばせるのが効果的
- 再生にはリージョンフリープレーヤーが必要。日本での動画配信は未対応のこともある
フォニックスをしっかり学ぶきっかけとしても、気楽に英語に触れるためのツールとしても、LeapFrogはとても使いやすい教材だと思う。
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