パソコンを処分しようと思ったら、めんどくさ過ぎた話

デジタル×ミニマルLife

パソコンを処分しようと思ったら、想像以上に面倒だった。使わないまま放置されたPanasonicのレッツノートのパソコン。会社で使っているのと同じキー配列のパソコンが欲しくてプライベート用に中古で購入したものの、状態が悪く、イマイチ気分がアガらないので長いこと使っていなかった。電源を入れてみるとまだ動く。でも、もう3年も使っていない。処分してスッキリしようと思った。

ところが、ここからが長かった。

まず、リサイクルマークのシールが見当たらない。通常のPCには無料回収用のシールが貼ってあることが多いが、うちの機種にはなかった。おそらく邪魔だったので自分ではがして捨てたのだろう。激しく後悔した。

しかたなく、一般社団法人パソコン3R推進協会内 パソコンリサイクル受付センター公式サイト)に申し込んだ。

1週間ほど待つと、ポストに書類が郵送されてきた。中身は「お支払いのご案内」と「振替払込票」。完全に紙ベースの手続きだった。払い込み用紙での手続きとは頭が痛い。

料金は3,300円。支払い方法は郵便局のみ。つまり、コンビニやネットバンキングでは支払えない。

正直、その時点で嫌な予感しかしなかった。「平日に郵便局へ行かないと払えないのか」と思い、軽く絶望した。

ところが、払い込み用紙の裏面を見てみると、「ゆうちょ銀行または郵便局の払い込み機能付きATMでも利用できます」と書かれている。そんなATMがあるのかと半信半疑で調べてみたら、本当にあるらしい。

しかもこの用紙、QRコードもバーコードもない。どう見ても機械処理できるようなデザインではないのに、ATMに差し込めば処理できるという。技術的にはすごいのかもしれないが、なぜここまで回りくどい仕組みなのか理解に苦しむ。これを開発するのに、どれだけのコストをかけたのだろう。この手の日本の業界の人達の間違った方向の努力には頭が下がる。

結局、土日にゆうちょATMで払い込みを済ませることができた。しかし、これで終わりではない。入金が確認されたあと、輸送伝票を郵送するという。ここまでで、申し込みからすでに10日以上経過している。

一台のノートPCを処分するだけで、ここまで手間がかかるとは思わなかった。リサイクルと言えば聞こえは良いが、本当にこの手間は必要か?

レジ袋をやめてプラスチックの消費を削減したつもりが、ビニル袋の購入が増えて結局プラスチック削減に役立ってない某制度のようなことが起きていそうだと思った。本当にエコを意識していたのならばこんなに非生産的な仕組みにはしないだろう。

そもそも、私のようなミニマリストでなければ、使わないというだけでパソコンを捨てるなんていう気も起きないだろう。そして、パソコンに含まれる希少資源は多くの人の家で何も活用されずに眠り続けるのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました